MESSAGE & HISTORY

ご挨拶・沿革

学長挨拶

歴史と伝統を引継ぎながら、
先進の高大接続教育を目指します。

 福岡大学は、約2万人の多彩な学生が集う9学部31学科、大学院10研究科34専攻を擁する西日本屈指の私立総合大学です。卒業生は28万5,000人に迫り、社会の各界・各方面で活躍しています。これらをバックボーンとして、福岡大学は若葉高等学校を物心両面にわたり、全面的にバックアップしています。
 若葉高等学校は、九州女子高等学校を前身とし、創立から116年の長きにわたり、女子教育の歴史を刻んできた伝統ある学校です。2010年4月に福岡大学の附属高等学校となり、福岡大学とともに構築した「高大一貫教育プログラム」によって、大学教育を見据えた高大接続教育に取り組んできました。
 2019年度から男女共学となり、高大一貫コースを中心とした高大一貫教育をさらに進化させ、確かな基礎学力と応用力の習得を前提とした、時代の先端を行く高校教育の実現を目指しています。また、スーパー特進コース、グローバルコースを含めた高校全体の教育の柱として、高大一貫教育に加えグローバル教育と全人教育を据え、本来あるべき理想的な高校教育を実現しています。
 未来を見据えて進化していく若葉高等学校と福岡大学にご期待ください。

福岡大学長
永田潔文
校長挨拶

高大一貫教育の更なる発展を目指して

 今、社会はSociety5.0に向かって変革が進む第4次産業革命の時代に入ったといわれ、AI(人工知能)やロボットの出現等急速な社会変化が起こっています。20年後には現在存在する仕事の約50%が消滅してしまうという予想が出されています。このような予想しがたい時代に自分の夢を実現するには、高い学力だけではなく、様々な状況変化に柔軟に対応できる人間力が必要です。
 2010年に福岡大学の附属高校になって以来、本校では福岡大学とともに構築してきた高大一貫プログラムにより、大学受験のためだけの学びではなく、大学教育を見据えた、大学教育に必要な基礎学力と学修基盤とを高校教育を通じて身につけさせるという独自の高校教育を目指してきました。
 具体的には大学の学びにふれるために1年次には福岡大学出張講義や学部・学科説明会、2年次には模擬講義等へ参加します。また、生徒全員が修学ポートフォリオを記し、家庭での学習や課外活動の記録を蓄積し、自己の省察に活用しています。さらに、自ら課題を設定し、それを深く掘り下げて考察し、解決の糸口を見いだす取り組みとして1年次には研究基礎、2年次には課題研究のレポート作成を約半年かけて行い、優秀者は福岡大学で大学の先生方を前に発表会を行い、最優秀作を決定しています。このような取り組みの成果は、福岡大学をはじめ各大学に進学し優秀な成績で卒業し、希望の進路を実現して社会の各分野で活躍している卒業生の実績が示しています。
 2019年度から男女共学となり、3コース制を導入し、高大一貫教育・グローバル教育・全人教育を掲げて、「生徒の皆さんが通いたくなる学校、生徒の保護者の皆様が通わせたくなる学校」をめざし改革の足を止めることなく進んでまいります。
 急激な社会変化の中で、夢や希望を実現する力を、ぜひ福岡大学附属若葉高校でつけてほしいと思います。

校長 宮原 歩
校訓
強 ・ 正 ・ 優
教育理念
  • 創造力と発信力を持って
    社会に貢献できる人の育成
  • 気高く凛とした人間性豊かな人の育成
  • 互いを認め合い、
    自ら考え判断し行動できる人の育成
HISTORY 沿革

 明治末期、国内が日露戦争の勝利に沸くなか、セントルイス万国博覧会に日本の地理模型を出展するため渡米した釜瀬新平は、社会の中で活躍するアメリカ女性の姿に驚嘆し、多大な感銘を受けました。その感動が日本における女子教育の必要性を強く感じさせ、帰国後の1907年に「社会に貢献できる女性の育成」を教育目標に掲げ、博多湾を一望する荒津山(西公園)の麓に、私立九州高等女学校を創立しました。
 女学校の創立からすでに1世紀を越え、この間に数多くの魅力ある女性たちが社会へと巣立っていきました。創立者の思いを託した校訓「強く、正しく、優しく」(1927年制定)は、教育のあり方が時代とともに変化しようとも、脈々と受継がれてきました。
 2010年4月、福岡大学との法人合併によって本校は「福岡大学附属若葉高等学校」として再出発しました。若葉高校では、福岡大学とともに構築した独自の「高大一貫教育プログラム」を推進し、本来あるべき高校教育の実現をめざし、引続き女子教育を担ってきました。2017年3月には、高校3年間・大学4年間の教育を終えた本校の卒業生が、優秀な成績を残して大学から社会へと巣立って行きました。
 この「高大一貫教育」の成果を男子にも広げるため、永い女子教育の歴史と伝統とを引継ぎながらも、若葉高校10年目の2019年4月、前年に公表した「新教育ビジョン」に基づく教育改革の一環として、コース再編などと併せて、本校は男女共学をスタートさせました。共学化にあたり、校訓の表記を「強 正 優」としましたが、その精神はしっかりと引継いでいます。

1907(明治40年)
私立九州高等女学校創立 創立者 釜瀬新平
1911(明治44年)
第1回卒業式挙行(卒業生50名)
1916(大正 5 年)
慰霊祭始まる
1922(大正11年)
制服が和服(袴)から洋服になる
1926(大正15年)
校歌制定
1927(昭和 2 年)
校訓制定(強く・正しく・優しく)
1945(昭和20年)
空襲により全校舎焼失
1948(昭和23年)
新学制により九州女子高等学校となる
1951(昭和26年)
学校法人 九州学園に改組
1957(昭和32年)
創立50周年を迎える
1965(昭和40年)
本館5階建落成
1980(昭和55年)
学校法人 九州女子高等学校発足 初代理事長 冨好正治就任
1988(昭和63年)
海外修学旅行(アメリカ)開始
1992(平成 4 年)
5コース制を導入
1996(平成 8 年)
新校舎、図書館、茶室、食堂、庭園等、90周年記念事業完成
1997(平成 9 年)
創立90周年を迎える
2000(平成12年)
第二代理事長 福田量就任
2007(平成19年)
創立100周年を迎える
2010(平成22年)
学校法人福岡大学と合併・附属高校化 福岡大学附属若葉高等学校発足
2017(平成29年)
韓国の仁川新峴高等学校と国際交流協定を締結
2018(平成30年)
「福大若葉改革」始まる 英国での語学研修を開始
2019(平成31年)
男女共学化、3コース制導入

創立者
釜瀬 新平

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